せいぶれいえんコラム
こんにちは、西部霊苑です。お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
さて3月も終わりが近づき、お彼岸とともに春の訪れを感じさせる時期となってきました。
今回は「春のお彼岸」についてお話させていただこうと思います。
【春のお墓参り】
月に1度や特に時期に決まりを持たずお墓参りをされている方もいらっしゃると思いますが、季節ごとにお墓参りをされている方の中には3月にはお彼岸を機会にお墓参りをされ、次はまた季節ごとの何かの機会をきっかけにと考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
4月の仏教関連の行事と言えば4月8日はお釈迦様の誕生日のお祝いをする花祭り・灌仏会(かんぶつえ)があり、お寺などで仏像を配した花御堂に甘茶をかけお祝いするとともに子供の健康と成長を祈る行事となっています。
また5月には母の日があります。元は諸説あり海外の行事で日本でも明治時代末期にキリスト教の行事として教会で広まりましたが、現在の私達になじみある母の日の風習は1973年にお菓子メーカーが広めたことがきっかけとされているようで、その後1947年に毎年5月の第2日曜日が母の日とされました。
私達がお墓参りや生活の中でご先祖様に感謝をする行事には仏教由来のものが多くありますが、それ以外にも季節や農作業の都合など生活に密着したもの、神様(神道)に由来が近いものなど実はさまざまなものがあります。
また私達日本の文化には元来神仏習合の風土もあります。
最近では母の日をお墓参りのきっかけにされる方もいらっしゃいます。
また亡くなった方のお誕生日をその方の事を想うきっかけとしたり、自分の誕生日に感謝の気持ちを伝えるためなど、お墓参りをするきっかけはなんであっても構いません。
お墓参りは静かで心落ち着く時間を私達はもらうことが出来ます。ひととき日々の忙しさを離れ、心静かにお墓の前で手を合わせる時間を持っていただければと思います。
【この時期の供花】
春はさまざまなお花の時期であり、仏花としても華やかなものを揃えることが出来ます。
例えばマーガレット(モンシュンギク)や牡丹、ユリなどこの時期の季節のお花を選ぶものよいかと思います。
スイセンやリンドウ(スズラン)は春の時期のお花で白く涼やかで仏花にむいていそうですが、毒性があるため仏花としては向いていないので注意をしましょう。
供花にはお墓の花生に合わせて左右用に2セット、5本や7本など奇数で左右数を合わせ、ひし形に整えてお参りする私達のほうを向けお供えします。
生花をお供えすることが禁止されている墓地、霊園ではお参りの際にお供えし、その日のうちに持ち帰るようにしマナーを守るようにしましょう。
お墓参りをするタイミングに決まりはありません。出来れば毎日でもよいとも言われることもあります。お墓参りでは一時日々の忙しさ忘れさせ、感謝の心を私達に教えてくれます。肩を張ることなく気軽にいつでもお墓参りをしていただければと思います。
それでは次回コラムもよろしくお願いします。
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