せいぶれいえんコラム
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
今回は「彫刻文字の色の入れ直し」についてお話させていただこうと思います。
【お墓の文字の色】
お墓に掘られた文字には色が入れられていますが、この文字彫刻に何色を使うのかは厳格には決められていません。
そもそも現在のようなお墓の形がとられようになったのは江戸時代から明治時代、一般広く普及し始めたのが 昭和30年頃と言われています。
お墓の文字によく使われる色は白、黒または紫、赤、青または緑、黄の5色で、これは 仏教における五色(ごしき)というお釈迦様の体や教えを表す色から来ているとされます。
その中でも多く見られるのは黒と白で、関東から東北にかけては黒い御影石が採れることから黒いお墓が多く、 こうした黒いお墓の文字には視認しやすい白色が用いられることが多いようです。
また西日本では明るめの灰色のお墓が多く、こうしたもの文字彫刻には黒色が入れられることが多いようです。
さらに九州、特に長崎では中国の風習や考え方の影響から金色がいれられているのを多くみかけます。
お墓の中央の竿石の裏にはそのお墓を建立した方の名前が彫られ、その名前には赤色が使われます。
その他亡くなった方の戒名を掘る墓誌に、生前に戒名を受け、生前からその戒名を掘る場合には赤色が使われます。
その方が亡くなった場合は文字の色を赤から黒に塗り直しますが建立した方の名前の部分は赤のままとなります。
こうしたお墓のしきたりは地方などによって異なってくるため一概には言えない部分もまたあります。
【色が落ちる原因】
お墓に入れた文字は年が経つと少しずつ色落ちすることがあります。これは使用している塗料が雨風の影響や紫外線で劣化したり、気温の変化で膨張と収縮を繰り返すことで剥離したり、お掃除の際にこすれてしまうことで剥げてしまうなど様々な原因によります。
環境で自然に劣化が進むことに関しては仕方がない部分もあるかと思いますが、お掃除の際には気を付けて行いたいものです。
【色の入れ直し】
色の入れ直しは石材店などプロに依頼することが一番安心ですが、自分で補修することも出来ます。
簡単に言うと塗料を購入して自分で塗りなおす、ということになりますが色々と注意が必要なのであまりお勧めはできかねる部分はあります。
まずはデリケートなお墓の石材を傷めないような塗料を選ぶ必要性、完全に剥げ落ちていない場合はそのまま上塗りしてしまうと残っていた劣化した塗料の剥離とともに結局色が剥げるのが早くなってしまうこと、剥離剤で色を落とす際に文字と関係ない部分のツヤを落としてしまうこと、色のはみ出し、などがあげられます。
また金色の場合はさらに難しく、箔押しで色を入れている場合、なかなか自分で補修するのは難しいかと思います。
梅雨明けやこれからのお墓に集まる機会となるお盆前にはお墓のお掃除の機会となるかと思います。普段のお掃除より力が入ってしまうかと思いますが、色の入った部分については注意をしてお掃除をしていただければと思います。
それでは次回コラムもよろしくお願いいたします。
西部霊苑だより
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