せいぶれいえんコラム
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
第28回となる今回は、「お焼香」についてお話させていただきます。
お焼香とは、仏様や亡くなった方に対してお香を焚き拝むことを指します。
主にお葬式や法要などで用いられ、抹香(まっこう)と呼ばれるお香を粉末状にしたものを香炉の中へ落としていきます。
また、「線香焼香」という方法もあり、これはお香の代わりに線香を焚く方法です。
主にお通夜や通常のお参りに用いられ、よく「お線香をあげる」と言われていますが、これもお焼香のひとつになります。
お焼香には、香で穢れを取り除き心身を浄化するという意味があり清らかな心で仏様や亡くなった方に手を合わせるための作法です。
基本的なお焼香の方法は下記になります。
①右手親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまみます。
②頭を少し下げ、抹香を額の高さまで掲げます。
③掲げた手を香炉の少し上に移動させ、指をこすりながらパラパラと抹香を落とします。
この動作は「押しいただく」と呼ばれます。
この基本の形を基に、立って行う「立礼焼香」、座って行う「座礼焼香」、香炉を回す「回し焼香」と3種類あります。
これらは葬儀の会場や形式によって使い分けられます。
■立礼焼香(りつれいしょうこう)
立礼焼香は主に椅子席の場合に用いられます。
①焼香台に進む前に、遺族・僧侶に一礼し、焼香台へ進みます。
②焼香台の手前で止まり、遺影に合掌します。
③お焼香をします。
④お焼香が済んだらもう一度合掌し、前を向いたまま、数歩後ろへ下がります。
⑤僧侶・遺族に再度一礼し、自分の席へ戻ります。
■座礼焼香(ざれいしょうこう)
座礼焼香は主に畳敷の場合に用いられます。
焼香台まで移動するときは、まっすぐ立たず、中腰で移動しましょう。
正座をして遺族・僧侶にに一礼した後は、立ち上がらず、正座をしたまま腕に力をいれ、身体を少し浮かせた状態で移動します。
お焼香の流れは、立礼焼香と同じです。
■回し焼香(まわししょうこう)
回し焼香は、自宅での葬儀など会場が狭い場合に用いられます。
抹香や香炉をお盆に載せ、座っている参列者に回しながらお焼香をしていくスタイルです。
①隣の人からお盆を受け取るときに、軽く一礼します。
②自分の前にお盆を置き、お焼香をします。(椅子に座っている場合は膝の上にお盆を置きます。)
③お焼香が済んだら、軽く一礼しながら、次の人へお盆を回します。
お焼香の回数は宗派によって異なります。
亡くなった方の宗派に合わせて行うのが丁寧だとされていますが、自分自身の信仰する宗派に合わせて行っても問題ありません。
また、参列者が多い場合はご遺族の負担も考えて、回数を指定される場合もありますので、臨機応変に対応していきましょう。
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