せいぶれいえんコラム

2018/09/14
第13回「墓じまいの話」

せいぶれいえんコラム 第13回「墓じまいの話」

 
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。

さて、第13回となる今回は、「墓じまい」についてのお話をさせていただこうかと思います。
 

卒塔婆の意味・役割について

 
墓じまいとは、お墓から遺骨を取り出した後、お墓を解体、撤去して更地へ戻し、お墓の使用権を墓地の管理者へ返還することです。
 

墓じまいをする理由

 
近年、墓じまいをする人が増えています。理由は様々に有りますが、
・子どもがいない
・子どもが全員女性
・遠方に住んでいる
などの理由が特に多いようです。
大きく言うと、「お墓の管理が難しい」→「墓じまい」ということですね。
少子高齢化の時代、ますます墓じまいの需要は高まりそうです。

お墓を購入した時点で、「自分たちの所有しているもの」だと考えがちですが、お墓の建っている土地はお墓の管理者のものになりますので、毎年、管理費を支払わなくてはいけません。
管理費が支払われなくなると、「無縁墓」と呼ばれ、いずれは撤去されてしまう場合が多いです。
お金の問題だけでなく、管理されていないお墓は、汚れや雑草が生い茂るなど、荒れ果ててしまいます。
「無縁墓」として撤去されてしまう前に、「墓じまい」をしてきちんとご先祖様にたいして感謝の気持ちを伝えたいものです。
 

墓じまいの手続き

 
墓じまいをする(遺骨を取り出す)には、証明書の発行など書類手続きが必要になります。
簡単に手続きの流れを説明すると…
・永代供養や、近くのお墓に引っ越す場合
①現在の墓地がある市町村役場で「改葬許可申請書」を発行してもらいます。
②新しい墓地の管理者に「受入証明書」を発行してもらいます。
③現在の墓地の管理者に「埋葬証明書」を発行してもらいます。
④「改葬許可申請書」、「受入証明書」、「埋葬証明書」を提出し、「改葬許可申請書」発行してもらいます。
この改葬許可申請書があって初めて、遺骨を取り出すことができるのです。

また、散骨する場合は、現在の墓地がある市町村役場と、墓地の管理者に散骨する旨を伝え改葬許可証が必要かどうかを確認することが必要になります。
※地域によって手続きや書類の内容に違いがありますので、詳しくは市町村役場にお問い合わせください。
西部霊苑でも墓じまいに関するご相談をお受けいたしますので、お気軽にお声掛けください。
 

墓じまいをする際に

 
墓じまいをする際には、家族や親せきとよく話し合うことが大切です。
よく話し合わず、墓じまいを行うと後々の親族トラブルに繋がりかねません。
現在は、墓参り代行サービスなども充実していますので、今すぐに結論を出すのではなく、そういったサービスを利用しながら全員が納得した上で「墓じまい」に至ることが重要です。
 

すすき

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