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せいぶれいえんコラム

2026/09/16
第142回 「秋のお彼岸」

 

こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
今回は「お彼岸」についてお話させていただこうと思います。

 

【お彼岸の由来】

お彼岸は元々は仏教用語のサンスクリット語「波羅蜜多(パラミタ)」が翻訳され、「到彼岸(とうひがん)」となったようです。
仏教では迷いや苦しみのある現実世界を「此岸(しがん)」、仏様や故人のいる悟りの世界を「彼岸(ひがん)」と呼び、「悟りの世界(彼岸)へ到達する」という意味がこの言葉にはあるようです。
これが平安時代頃から日本に伝わり、春分・秋分の前後7日間、全国の国分寺の僧侶に読誦させる初期の彼岸会となり、時を重ねる中で浄土宗・浄土真宗の西方浄土思想や春の豊作祈願や秋の収穫感謝という日本の農耕文化と上手く交じり合い広く広がっていったようです。
これ以外にもお彼岸には欠かせない定番のお供えものである春のぼたもち、秋のおはぎにも歴史を見ることができます。

 

【春のお彼岸、秋のお彼岸】

お彼岸は年に2回、春と秋それぞれ7日間にお彼岸が行われます。
春は3月20日前後の春分の日を中心に前後3日間、秋は9月23日前後の秋分の日を中心に前後3日間がそれぞれ春のお彼岸、秋のお彼岸となります。
この春分の日、秋分の日はうるう年など天体の動きによって変わるため固定ではなく、毎年前年の2月1日に次の年の春分の日と秋分の日が国立天文台から発表されます。

仏教の西方浄土思想では、極楽浄土(彼岸)は真西に位置すると考えられていることから、春分・秋分の日は太陽が真東から昇り真西へと沈むため、この世(東)とあの世(西)が最も直線上に繋がり、距離が近づく時期と考えられてきました。
そうした3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」を挟んだ前後3日間(計7日間)がお彼岸となります。
この7日間は初日を「彼岸入り」、真ん中の日を「中日(なかび・ちゅうにち)」、最終日を「彼岸明け」と呼びます。
7日間という期間自体も仏教の修行においての悟りを開くために実践すべき6つの修行「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という悟りの世界(彼岸)へ到達するための実践期間から来ています。

このように春分の日と秋分の日、春のお彼岸と秋のお彼岸は単に天文学的な意味合いだけでなく、宗教的な意味合いの強い日でしたが、戦後そうした宗教色の強さを多少払うために春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」日、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」日として国民の祝日とされました。

 

【お彼岸のお供え物】

仏教における基本的なお供えの基本は「五供(香・花・灯明・浄水・飲食)」とされています。
お供えには春であれば伊予柑などの柑橘類、秋であればブドウ、梨、柿など季節の旬の果物、落雁など日持ちのする和菓子、または故人の好きだったものが選ばれます。
仏花としては春はスイートピー、フリージアなどに定番の菊や百合、秋はリンドウ、小菊など季節のお花、鬼灯などがお供えされます。

またお彼岸に欠かせないお供えものとしては春のぼたもち、秋のおはぎがあります。元々小豆はその赤い色に魔除け・邪気払いの効果があると信じられていました。
この小豆は秋に収穫されることから、収穫したての新鮮なものを粒あんとして使ったものが秋のお彼岸の「おはぎ」、春には前年の秋に収穫されたものの皮をとりのぞいてこしあんにしてつくる「ぼたもち」といった違いがあります。またそれぞれぼた立ちは春に咲く牡丹の花から、おはぎは秋の萩の花からその名前がきています。

 

【秋のお墓参り】

夏の激しい暑さは和らいでいるとはいえ、まだまだ残暑には気を付けないといけない時期です。
秋のお墓参りでは肌の露出による日焼けや、夏以上に多くなる虫よけ対策などを忘れないようにしましょう。
また夏に繁茂した雑草などをお掃除する場合には軍手を着用するなど、ケガにも注意するようにしていただければと思います。

 

それでは次回コラムもよろしくお願いいたします。

 

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