せいぶれいえんコラム

2018/09/14
第16回「喪中の話」

せいぶれいえんコラム 第16回「喪中の話」

 
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。

さて、第16回となる今回は、「喪中(もちゅう)」についてのお話をさせていただこうかと思います。
 

喪中と忌中の違い

 
「喪」とは近親者が亡くなった場合に一定の期間、故人を偲び祝い事などを避け身を慎んで生活する事です。
その期間中であることを「喪中」と言います。喪中の期間は宗派により違いがあり最長13ヶ月と言われていますが、一般的には一周忌までを目安としている場合が多いようです。

「喪中」と同義語として使われがちな「忌中(きちゅう)」という言葉もありますが、違いがあります。

「忌中」は死を穢れたものと考える神道の考え方から来ています。
この間は、死を忌む期間として捉え、身内に亡くなった人が出ると穢れが他の人にうつらないように仕事を休み、一定の期間、他の人に会わないように生活をしていました。
忌中の期間も宗派で違いがあり、最長で50日とされています。一般的には四十九日法要を区切りとして「忌明け」となるそうです。

喪中の期間中に忌中があるようなイメージで、忌中が明けても、喪中が続きます。
 

お歳暮お中元は贈ってもいいの

 
お歳暮やお中元は、日頃お世話になっている人への感謝の気持ちを込めて贈物をするという意味があり、「お祝い事」ではないので、一般的には問題ありません。
ただし、忌が明けていない場合、忌中の人から贈物をもらうことを快く思わない人もいるので、控えた方がいい場合もあります。
また、事前に相手に断りを入れた上で、忌が明けてから寒中見舞いや残暑見舞いとして贈るという方法もあります。贈る際には、紅白の水引は避け、無地のものを使用しましょう。
 

お正月の過ごし方

 
・年賀状は控える。
毎年、年賀状を交換している人には年賀状を辞退する旨を記載した喪中はがきを出します。
喪中はがきは、遅くても12月初旬には相手の手元につくようにしておきましょう。

・初詣
喪中の時は、神社への参拝を控えましょう。
先程も書いたように神道では死を穢れたものと考えているので、神社に穢れを持ちこませないために参拝はもちろんですが、鳥居をくぐるのもよくないとされています。

一方でお寺へのお参りは良しとされています。
これは、神道と仏教の考え方の違いにあります。
仏教は死を穢れとは考えないので、お正月にお参りしても問題ありません。
また本来は、忌明け後には神社への参拝が出来るそうですが、神社ごとに地域に根付いた信仰がありますので、行きたい神社に確認してみてくださいね。

・新年の挨拶
・正月飾り
・おせち料理
上記のものも、避けるべきと言われています。

現在では、あまり堅苦しく言われることが少なくなり、故人の意向に沿った形で有れば良しとされている場合も多くありますので、一度、家族や親族と話し合いをしてみてはいかがでしょうか。
 
雪うさぎ

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