せいぶれいえんコラム

2018/12/27
第52回「お墓とお仏壇の違い」

こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
今回はお墓とお仏壇の違いについてお話します。

 

 

【お墓とお仏壇の違い】

 

仏教の場合、仏様によって私たちも亡くなった方も導かれるという教えのため、仏壇の前で手を合わせることと同じく、お墓参りでもご先祖様に手を合わせますが、その際意識する部分には実は違いがあります。

亡くなった方は仏様になるといわれますが、仏教の面から見ると亡くなった方がなる仏様とお経をあげる対象の仏様は異なります。

お墓参りの場合はご先祖様への感謝の気持ちや日ごろの出来事を報告したり、故人の冥福を祈るなど、亡くなった方のことを思い出しながら心を通わせるために手を合わせます。
その際に短いお題目を唱えることもあるかと思いますが、あくまでご先祖様に対し手を合わせるという気持ちが一番となります。

お寺やお仏壇で手を合わせる場合、浄土宗・浄土真宗では南無阿弥陀仏、真言宗では南無大師遍照金剛など、仏様へのお経をあげるために行います。
お仏壇に住職にお経をあげることは、仏教的にはご先祖様を通じて南無阿弥陀仏、南無大師遍照金剛といった仏様に手を合わせる機会を持つという意味でご先祖さまが尊いものであるという考えです。

 

 

【手の合わせ方】

 

上でもお話したようにお墓参りはご先祖様への気持ちをもって行うものですので、作法はそれほど固く構えることはなくていいかと思います。
一般的にはお墓を掃除し、お線香やお花、故人の好きだったものなどと水盆(水受け)にお水をお供えします。

お墓にお水をかける風習はその地域や各家庭によって異なるかと思います。
手を合わせるときは墓石より体を低くするようにし合掌します。

お墓の場合、そのまま手を合わせるだけでもかまいませんが数珠を使う場合は左手で房が下になるように持ち合掌の際両手にかけ、親指だけとひとさし指で挟みます。

合掌の際お墓では目を瞑る方、または目を開け顔をご先祖様に見せるという
考えかたの方もいるかと思います。

どちらが正しいというのはないようですので、あまり気にされないでいいかと思います。

お仏壇などで手を合わせる場合はお経を唱えながら目を開け、しっかりと正面を向いて行うのが良いようです。

 

いかがでしたか?お寺でもお墓参りや仏様への向き合い方、お仏壇などの作法は少しずつ違うことも多いのであくまで一例として参考にしていただければと思います。

 

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