せいぶれいえんコラム
こんにちは、西部霊苑です。お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
今回は第30回にて「遺骨の管理期間」として納骨堂による永代供養と合わせてお話しました「弔い上げ」についてお話します。
弔い上げとは葬儀後初七日から百か日といった一般的に行われる法要、その後一回忌、三回忌など年忌法要を行った後、亡くなった年から33年目の三十三回忌や50年目の五十回忌の法要の後、故人は「ご先祖さま」の仲間入りをするとされることから、個別の遺骨管理から土に還すことをいいます。
元々は新道では三十三回忌で荒御魂が祖霊となると考えがあり、仏教ではどんな罪を犯した人も五十年過ぎると無罪放免で極楽浄土に行くことができるという考えから来ていますが、三十三回忌を弔い上げとするか、五十回忌を弔い上げとするかはお寺や宗派、地区や家ごとの風習によります。
また、お寺や家ごとの風習によっては三十三回忌や五十回忌の弔い上げ後も、百回忌まで行う場合もあります。
弔い上げはこのように三十三回忌や五十回忌の年忌法要として行いますので、他の年忌法要と同様にお経をあげてもらいます。
また参列された親族と僧侶の方には引き出物を用意しましょう。遺骨は散骨によって土に還します。
散骨にはいくつかやり方があります。
・お墓のカロート内の土に還す
カロート内に白い砂が敷いた作りや、土が見えている作りになっている場合、骨壷の中の遺骨を細かく砕いたのちにそこに撒きます。
・永代供養の納骨堂などの場合
共同供養場となる場所に散骨を依頼します。
・カロート内に土がない場合
墓地やお寺など共同供養場があるところにお願いして散骨をします。
葬儀社が散骨を請け負うサービスを行っている場合もあります。
・火葬場に依頼する
火葬場によっては、通常の火葬の際に遺骨を引き取らずそのまま供養をお願いするのと同様に弔い上げの為に遺骨を再度火葬し、そのまま遺骨の供養をお願いする形で弔い上げとすることもあるようです。
散骨後の骨壷はなるべく細かく砕いて燃えないごみとして一般的なごみとして処分してしまってかまいません。
他の法事と同様、弔い上げも私たちのご先祖さまに対する気持ちですので、とり行い方や考え方に違いはあるかと思います。
いずれもご先祖さまに対する感謝の気持ちと家族のつながりを改めて感じる機会として大切な場となればと思います。
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