せいぶれいえんコラム
こんにちは、西部霊苑です。お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。今回は春のお彼岸、ぼたもちについてお話します。
仏教の考えとして極楽浄土(あの世)は西とされており、太陽が真西に沈み、昼と夜の時間がちょうど同じになるとされている春分の日、秋分の日をそれぞれ春のお彼岸、秋のお彼岸とされています。
お彼岸には西の太陽にに祈り、煩悩を払ったとされることから、お墓参りをしてご先祖様の供養を願うようになったようです。
春分の日は元々は上のような言われのあるものですが、現在では「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」という趣旨を基に定められている国民の休日としての兼ね合いから暦上調整がされています。
毎年少しずつ異なっていますが、おおよそ3月20、21日頃となっており、今年は3月21日水曜日となっています。お彼岸はその前後7日間ですので、彼岸入りは3月18日日曜日、彼岸明けは3月24日土曜日です。
春、秋それぞれのお彼岸にはそれぞれ春にはぼたもち、秋にはおはぎをお供えする風習があります。
どちらもほとんど同じ食べ物ではありますが、ぼたもちはこしあん、おはぎはつぶあんという違いがあります。
小豆は秋に収穫されることから、新しい小豆を使って作ったものがおはぎ、春には小豆をこしあんにしてぼたもちを作っていたことからこの違いが生まれました。
ぼたもちは春に咲く朝やかな赤い花、牡丹になぞらえて牡丹餅と呼ばれています。またおはぎは秋の花、萩にみたててそう呼ばれています。
なぜお彼岸にぼたもちやおはぎをお供えするようになったのかについては諸説あるようですが、もともと小豆は漢方薬として日本に伝わってきたとされ、健康食品として親しまれています。赤い色は魔よけの力を持つとされていることから古来から祝いの席や神聖な儀式には小豆や小豆をつかった食べ物をお供えされていました。
そうしたことからお彼岸は魔よけの意味のある小豆、五穀豊穣を願うお餅、そして江戸時代ころまでは高級品であった砂糖を使ってぼたもち、おはぎを作り、ご先祖様に感謝の気持ちを込めてお供えをするのです。
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