せいぶれいえんコラム
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
第23回となる今回は、「盆提灯」についてお話させていただきます。
夏の祖先の霊を供養する行事といえばお盆。
毎年8月15日前後をお盆とし、地方、宗派によってさまざまな形の風習があります。
盆提灯はこのお盆の風習の一つで、祖先や故人の霊が迷わず帰ってくる目印、迎え火・送り火として飾り付けられます。
盆提灯は盆棚の前、または仏壇の前に飾り付けることもありますが、長崎ではお墓に盆提灯を飾り付ける風習があります。
盆提灯は初盆を迎えた家へ、故人と親しい方から贈られる習わしがあります。
盆提灯を飾る数に特に決まりはありません。多ければ多いほど故人が親しまれてたということを表すことになりますので、感謝の気持ちをもって贈りましょう。
また、初盆の年は白提灯を飾ります。
白提灯は家族で用意し、他の盆提灯に加え、一つまたは一対飾れば大丈夫です。
白提灯は盆棚・仏壇の前ではなく軒下に飾ることもあります。
盆提灯は家の中に置き、盆棚・仏壇の前に飾るものと手に持つものがあります。
置く形のものには、大きく2種類あり、吊るす形のものと置く形のものに持つがあります。
どちらも意味合いとしては同じものになります。
贈り物として選ぶものですので、故人との親しさによって金額帯もかわるのが一般的です。
手にもつ形としてはお迎え提灯があります。置き形の盆提灯を飾る風習がある場合でも、地方によりこちらは用意する場合としない場合があります。
柄としては紋を入れたものと最初から柄がいれられてたものがあります。意味合いとしては特に違いはありませんが、紋入りは注文から数週間かかることがありますので、紋入りを贈りたいと思う場合は早めに注文するよう注意が必要です。
長崎ではお墓に提灯を飾る風習があります。お墓には複数の提灯を飾るための木枠を用意し、提灯を飾ります。この場合は吊るす形の提灯で、柄は紋をいれたものが一般的です。
盆提灯はお盆の初日である13日の夕方に迎え火として飾りますが、8月の始めから早めに飾り始める家もあります。
早めに贈ってはいけないというものではありませんので、飾る方のことを考えて、お盆の前の7月中に贈ることもあります。
最後は15日または16日に送り火として灯りを灯して飾り終えます。
柄のはいった盆提灯は次の年以降も使うのでお盆のあとは保管しておきますが、
初盆に飾った白提灯はその後のお盆明けに、庭先やお寺でのお焚き上げをして処分します。
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