せいぶれいえんコラム

2021/11/22
第87回「お墓参りの作法の違い①」

 

こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
前回は宗派ごとのお墓の違いについてお話させていただきました。
お墓参りに関しては、宗派ごとに棹石のお題目が違う意外にも違いがある所があります。
今回は「宗派ごとのお墓参りの作法の違い」についてお話していきたいと思います。

 

 

【基本的な作法】

お墓参りの基本的な作法は宗派ごとの違いはありません。
まずはどの宗派のお墓参りをする場合でも問題のない基本的な作法についてお話します。
もちろんこれが無二の正解ではありませんし、地方ごとやそれに伴う家ごとに異なる風習を行っている場合もありますのでご理解ください。

 

【仏教のお墓参り】

  • 服装⇒あまり派手なものでなく、落ち着いた色の服を選んだがよいでしょう。
  • 本堂に挨拶⇒お寺の敷地内にあるお寺が管理する墓地の場合、まずは本堂にお参りをします。
  • お墓の掃除⇒お参りの前にまずはお墓の掃除をします。お寺や霊園などで手桶を借りることが出来るところもあります。町営など公共の墓地ような水場のみ使用出来るところでは手桶に代わるものを用意しておきます。
  • 掛水⇒棹石に掛水をする場合としない場合は地方ごと、家ごとの風習、考え方で異なります。どちらが間違っているという事はありませんので、それそれの風習に合わせると良いでしょう。掛水をする場合の水は掃除で残った手桶の水を掛水とするよりは、掛水として改めて汲んできたものを使うほうがよいかと思われます。
  • お花⇒仏花は派手な色のものは避け、おちついた季節のお花がよいかと思います。左右に対に花立がある場合、お参りする私たちの方を正面に左右同じ数のお花をお供えします。お花の本数は3、5、7本など奇数の束で左右の花立で対になっているほうがよいかと思います。墓地、霊園によっては造花のみとされているところもあります。あまりこだわりすぎず、その墓地のルールにあわせたほうがよいかと思います。また、生花をお供えする場合は、その日のうちにおろすように決められている場合もありますので、その場所のルールを確認しましょう。
  • お供えもの⇒お菓子やジュース、お酒など故人の生前の好みのものでかまわないと思います。しかしお肉や魚など殺生を連想されるものは仏教ではお供えものとしてあまり好まれないようなのでさけたがよいかと思います。また五辛(ごしょう)と言われるにんにく、ねぎ、にら、らっきょう、しょうがなど香りの強いものも避けた方がよいようです。敷き紙となる半紙や和紙を敷き、その上にお供えものを置きます。お供えものは、墓参りから帰る際に持ち帰るようにしましょう。
  • お線香⇒香炉は宗派によって形が異なる場合があり、お線香のお供え方にも違いがある場合があります。
  • お経⇒お参りの際のお経は宗派ごとに異なります。宗派が違う親戚のお墓にお参りする場合などはお墓の宗派に合わせたお唱えをします。
  • 数珠⇒数珠も宗派ごとに異なりますが、数珠は自分が普段使っているものを使ってかまわないかと思います。一重の数珠は、一般的にどの宗派でも使うことができます。

 

 

【納骨堂へのお参り】

  • お線香⇒納骨堂へのお参りではお線香には火をつけずそのままお供えするように決められている場合もあります。事前に確認しておくとよいでしょう。

 

 

【神道のお墓参り】

  • お花⇒神道の場合お花(仏花)ではなく榊をお供えします。
  • お供えもの⇒神道の場合は、水や洗米、塩、お神酒といった神饌(しんせん)をお供えします。仏教のお墓参り同様の神饌以外のお供えものもします。
  • お参り⇒ローソクを灯してから二礼、二拍手、一礼をします。

 

 

【キリスト教のお墓参り】

  • お供え⇒特にありません
  • お花⇒ユリやカーネーション、小菊などが使われます
  • お参り⇒ろうそくを立て十字をきり祈ります。十字のきりかたやお祈りは宗派によって異なります。

 

いかがでしたか。
それでは次回コラムもよろしくお願いします。

 

 

バックナンバー

アーカイブ

カテゴリ