せいぶれいえんコラム

2020/08/31
第72回「お墓で使われる書体について」

 

こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
お墓を新たに建立しようと考える時、墓地の場所やお墓に使う石の種類やデザインとともに考えたいのが書体です。
今回はお墓でよく使われる書体についてお話していきたいと思います。

 

 

【お墓に刻む文字の書風】

 

書体とは字の様式、書きぶり、書風のことを言います。
同じ文字を刻むにしても書体が変わる事で柔らかな雰囲気が出たり、力強い雰囲気が出たりします。
お墓はご先祖様を祀る大切な場所であり、何度も足を運ぶ家族の場所でもありますので、納得のいくものを選びたいものです。

 

 

 

【書体を相談する】

 

 

お墓を石材店などに依頼する際には、石材店ごとに持っている書体に多少違いがありますので、どういった書体が選べるのか相談してみましょう。

石材店が希望の書体を持っていなくても、参考になるものを印刷して渡すことで書体を再現してもらえる場合もあります。

書体によっては全体の雰囲気は好みでも、特定の文字が読みにくい・イメージが違う、ということもあるでしょう。
例えば、年号である「令和」の「令」という文字は、書体によって最後の画が縦に近い角度であったり、斜めに傾いたものであったりします。

そして、苗字を彫るときに注意したいのが、旧字(異体字)です。
渡辺、渡邊など同じ読みの苗字でも、違う漢字を文字を使っている場合、書体によって視認しやすい・しにくいなどの問題も出て来ます。

また自分で書いたものや、書家の方に頼んだ文字を刻みたいなどの注文が出来る場合もあります。

 

 

【よく使われる書体】

 

お墓でよく使われる書体にはこのようなものがあります。
楷書体(かいしょたい)
 一画一画しっかりとした筆書き文字のような入り、止めの味のある太目の書体です。
行書体
 楷書体より少し崩しがあり流れるような線の含まれる書体です。
草書体
 行書体よりさらに崩しを加えた流れるような文字です。
隷書体(れいしょたい)
 認め印などでも使われる線の左右がやや太く癖をつけた書体です。
天心行書体
 行書体とほぼ同じですが、和型墓石用につくられた書体とされています。
明朝体
 縦が太く横を細く、止め部分にデザインがある書体です。
ゴシック体
 縦横の線に差がなく、ポスターなどでよく使われる視認性の高い書体です。

 

 

いかがでしたか。お墓を建立する際には書体についてもこだわってみてはいかがでしょうか。
それでは次回コラムもお楽しみに。

 

 

 

 

 

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