せいぶれいえんコラム 65回「数珠について その2」

⻄部霊苑だより

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せいぶれいえんコラム 65回「数珠について その2」

2020.01.20

 

こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
前回は私たちに身近な仏具である数珠について、その意味、そして珠数や素材などによる種類について簡単にお話させていただきました。

今回は引き続き、数珠につきましてもう少しお話させていただきたいと思います。

 

 

【作法と数珠の形の違い】

 

・天台宗
主玉が平玉になっている数珠をもちいます。
両手の中指と人差し指の間にかけ、房は小指の外側垂らします。

 

・日蓮宗
2個の親玉に房がついており、片方には2本、もう片方には3本となった数珠をもちいます。
手にかける際、一回ねじってから両手の中指にかけ合掌します。
2つの房が右手の甲に、3つの房が左手の甲に来るようにします。

 

・真言宗
数珠を右手の中指と左手の人差し指にかけて、合掌します。
真言宗は房が二つずつ二か所にありますので、それぞれの房が手の甲に来るようにします。

 

・浄土宗
浄土宗では27珠、もう一つは20珠もしくは40珠の二連の輪違いの形になっています。
合掌した両手の親指と人差し指の間にかけ、房を親指側に垂らすようにします。合掌の際、指が上を向いた時に房が綺麗に下を向くかたちになります。

 

・浄土真宗
浄土真宗では煩悩具足(もともと煩悩は身に備わっている)のままで救われるという教えがあります。
そのため数珠により煩悩を払うという考え方ではないため、数珠で(煩悩の)数を数える必要がありません。
数珠は2連ものをもちいることもあります。
本願寺派では単輪の数珠を、合掌した親指と人差し指の間にかけ、房を小指側に垂らします。
大谷派では二連の数珠を。房は左手の親指から垂れるようにします。

 

・禅宗(曹洞宗・臨済宗)
一連の数珠に、1本あるいは2本の房がついた形になっています。曹洞宗の場合これに金属の輪がついています。
左手の親指と人差し指の間にかけ房が下に向くようにし、そこに右手を合わせて合掌します。

 

それぞれの宗派によって数珠の形は異なりますが、知人のお葬式など、他の宗派で行われる法事に伺う場合、あまり難しく考えず、1連の略式数珠でも問題はないかと思います。

 

 

【数珠袋】

 

数珠はお葬式や法事など、自宅以外へ持ち出して使うことも多い仏具です。

そうした場合にあるとよいものとして数珠袋があります。
数珠袋は仏具店などで数珠と一緒に見つけることができます。

数珠と同じく好みで選んでいいかと思います。

 

 

【数珠のお手入れ】

 

数珠は手で触るため、汗などによって汚れがつきやすいものです。

素材によってお手入れ方法も異なってきます。
天然石といった素材でできているものは乾いた柔らかい布でやさしくふき取る掃除をします。
珊瑚などが素材のものは手の汚れにより傷みやすいので、同じくしっかりと乾いた柔らかい布でやさしくふき取る掃除を心がけましょう。
木など植物由来のものが素材になっているものの場合、虫などによる痛みが起こることもありますので、防虫剤といっしょに数珠袋で保管するとよいかと思います。

 

 

【数珠の処分】

 

数珠は個人の念のこもった仏具ですので、処分する場合お清めの塩と合わせて焼却で処分するのがよいかと思います。
焼却することが難しい場合、同じくお清めの塩を添えて袋にいれ一般的なゴミとして処分するのがよいでしょう。
また、お寺に収めて処分をお願いするといったこともできる場合もあります。

 

数珠はとても身近で、ご先祖様、故人に清らかな心で手を合わせ、心と心を通い合わせることのできる大切な法具です。
日ごろから簡単にでいいのでお手入れをし、大切に扱うようにしたいですね。