せいぶれいえんコラム

2019/10/21
第62回「自然災害へのお墓の備え」

 

こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
近年、歴史的にみても大きな地震や台風などの天災に見舞われることが多くなっています。

今年の秋も九州での浸水被害や、東日本を中心にした大型台風に伴う被害がありました。
今回はこうした自然災害へのお墓の備えについてお話します。

 

 

【お墓にも保険はある】

 

お墓はほとんどの場合、屋外にあるかと思います。そのため、雨や風の影響を受けてしまうのはもちろん、
地震や台風、洪水、がけ崩れ、場所によっては噴火などの天災によって損傷してしまうことも十分に考えられます。
しっかりした墓石を使ったお墓を建てるためには大きな金額もかかりますが、お墓が台風や地震などで倒れて割れるなどすると、その修繕にも大きな金銭的負担がかかってしまします。
そのため、家屋などの私財と同様にお墓にも保険があります。
多くの場合、通常の家財などにかけている地震保険とは別にお墓用の保険に加入する必要があります。
お墓が天災によって被害を受けてしまった時、こうした保険によって修繕ができるととても心強いかと思います。

 

 

【お墓の保険の入り方】

 

お墓に保険をかける場合、耐震対策がしっかりとられているかがポイントになることが多いようです。
重量のある石碑など墓石で成り立っているお墓ではありますが、やはり地震や津波、がけ崩れなどの影響を受けてしまうと倒壊し、損傷してしまいます。

新しくお墓を建立する場合、こうしたお墓の保険加入を見越した耐震対策をとることがポイントとなります。
すでに購入しているお墓の場合、保険加入の際に同じく耐震対策が取られ、墓石がしっかり固定されているか
など、保険会社によるチェックを受けた上で保険に加入できるかと判断を受けることになります。
加入条件としてこうした追加の対策が求められる場合、条件を満たすための追加の工事を石材店などに依頼する必要が出てきます。

 

 

【保険と保証の違いに注意】

 

新しくお墓を建立、購入する場合、石材店などの保証期間があることがあります。
このお墓の保証はあくまで建立、購入後数年で想定外の墓石の劣化などによる損傷が見られた場合などに対する保証であり、自然災害などによる損壊に対する保証ではありません。
地震や台風などの天災を受ける可能性が高い地域にお墓を購入する場合、しっかりと保険と保証の違いを念頭に置き、必要と判断する場合保険の加入を検討することがよいかと思います。

 

 

いかがでしたか?大きな天災による被災された方々へ心からお見舞い申しあげると共に、皆さまのご先祖様の大切なお墓を守るためのお役に立てていただければと思います。

 

 

 

 

 

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