せいぶれいえんコラム

2018/09/14
第37回「お線香について」

せいぶれいえんコラム 第37回「お線香について」

 
こんにちは、西部霊苑です。お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。今回はお墓参りでのお線香のあれこれについてお話させていただきたいと思います。
 

お線香の意味

 
お墓参りをする時、お線香をお供えしますが、このお線香には仏教的にいくつかの意味があります。
・清めの意味
お線香の香りはその場を清める意味があると言われています。またお供えしている自分自身の心や体を清める、といった意味もあります。
・仏様の食べ物
お線香の香りは仏様となった故人にとってのお食事であるとされています。
・仏様とつながる
お線香の香りを通じて仏様と会話をすると言った意味もあります。故人の好きだったものをお供えするとともにお線香がお食事であるといったことを想いながら、お線香の香りにつつまれ清められた中で、近況報告など故人との会話をするといったお墓参りの過ごし方をされるとよいでしょう。

またお線香には、こうした普段のお墓参りでの意味意外に、亡くなってからの四十七日間、故人の仏の世界への旅立ちの時に際しお線香を絶やさないといった風習もあります。
 

お線香の供え方

 
お墓参りでのお線香をお供えする本数には宗派ごとに意味と決まりがあります。
・浄土真宗は1本のお線香をお供えします。
・浄土宗、日蓮宗、臨済宗、曹洞宗は1本または2本お供えします。
・天台宗、真言宗は3本お供えします。この3本は仏(仏様)、法(教え)、僧(仏様の弟子)という考え方からきているそうです。
また、香立てではなくお線香を寝かせてお供えする香炉を使われているお墓の場合、向きに決まりがある場合とない場合があります。決まりがある場合、火がついている側を左向きといったことが多いようです。
 

お供え方のマナー

 
家族や親せきなど複数の人でお墓参りに行く場合、お線香をあげる順番は年上の方からというのがマナーです。
また、お線香をつけるために使用したろうそくなどの火を消す場合は、息を吹きかけるのではなく、手で仰ぐようにして消すようにしましょう。口は汚れやすいものと考えられているので、口からの息をお墓などでふきかけることはマナー違反とされています。

いかがでしたか?お線香はお墓参りをする時に必ずといっていいようにお供えするものです。
いつもより少しお線香の意味について考えならがお墓参りをすることで故人の供養の気持ちにつながればと思います。
 

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