せいぶれいえんコラム

2024/09/27
第121回「六曜とお墓参り」

 

 

こんにちは、西部霊苑です。お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
今回は「六曜とお墓参り」についてお話させていただこうと思います。

 

【六曜とは】

六曜はろくよう、りくようと読む暦注(れきちゅう)の一つで、カレンダーや手帳で目にすることも多い言葉かと思います。
よく結婚式など祝事には大安がよいと言われたり、仏滅、友引はお葬式を避けたがよいなど冠婚葬祭の際に話に上がりますが、この六曜は基本的に先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6日が順に巡る形で繰り返されています。
仏滅など仏の文字が入ることから仏教を連想し、お墓参りの日を選ぶ際にも気にかけたほうがよいのではと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしそうした関連はなく、六曜の元は中国の方から伝わってきた六壬神課(りくじんしんか)という時刻を元に天文と干支を組み合わせた占いで、物事を行う上での吉兆が占われるものとされているようです。
またそれぞれの文字も時代とともに変化してきた当て字であり、例えば先負(せんぶ、せんまけ)は以前は小吉、周吉という文字が使われ吉日の意味があったようですが、現在使われている先負という字面からあまり良い日ではないという風に、その意味さえも変わっていたりもしているようです。
単純なお出かけなどについての吉兆を考える占い的な意味としてひとつ参考にする分にはよいかもしれませんが、このように仏教などとの繋がりがあるものではありませんので、特にお墓参りの日を選ぶ際の仏教的意味としてはあまり深く関連付けて考える必要はないかと思われます。

 

【お墓参りで気をつけたいこと】

お墓参りで気を付けたいこととしては、お墓参りをなにか他の用事のついでとして行うことはあまり良いこととされていません。
例えば遠方の親や親戚の家を訪ねるついでになど、こうした形でお墓参りをされる方も多くいらっしゃるかと思われますが、こうした場合でも気持ちの上ではまずはお墓参りのために訪ねる、という風に思うだけでもまた違ってくるかと思います。
お墓参りは亡くなったご先祖様や家族と私達を繋いでくれる大切な場所であるとともに生きている私達家族や親戚との繋がりを深めてくれる機会にもなります。
こうしたいくつもの意味ある尊い機会として大切にしていただければと思います。

また時間帯は日中に行うことが良いとされ、日没のお墓参りは良くないとされています。
お寺の敷地にあるお墓などは夕方になると門が閉められ、入ることが出来なくなったり、霊園などでもこうした管理がされている場合もあります。日が落ちると足元も暗くなり怪我にも繋がりますのでお墓参りは日中、親戚を訪ねる際などには午前中など先にお墓にお参りする、などとするのがよいでしょう。

 

それでは次回コラムもよろしくお願いします。

 

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