せいぶれいえんコラム
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
第33回となる今回は、「仏花」についてお話させていただきます。
仏花(ぶっか)とは、お墓参りの時にお供えするお花のことをいいます。
お墓にお花をお供えするようになった由来は、修行中のお釈迦様の前に現れた燃灯仏(ねんとうぶつ)という仏様をご供養するためにお花を供えたことだと言われています。
お供えした切り花が枯れていくことから命の尊さを学ぶためでもあるともされていますが、墓地によっては生花ではなく造花をお供えするか、生花をお供えした後は持ち帰ることをルールとしている場合もあります。
マナーとしてお供えする花は生花がいいか造花がいいかということについて、上のような理由から生花でないといけないとは言い難く、どちらでもよいというのが実情です。
お供えするお花は特に決まってはいません。菊や樒(しきみ)がよくお供えのお花として選ばれますが、故人のことを想ってお供えするものですので、故人の好みのお花や季節のお花をお供えするのがよいでしょう。
逆にお供えするのに向いていないお花はあります。
バラ・アザミなど刺があるお花やスズラン・スイセン・彼岸花など毒があるお花、バラなど匂いが強いお花、アサガオなどつるが伸びるものも避けるようにしましょう。
仏花はひし形でお参りをする人の側を向けて飾ります。
仏花は上でもお話しましたようにお供えした切り花が枯れていくことから命の尊さを学ぶためという意味合いとともに、お参りする人の心を静めるという意味合いがあります。
そうしたことからも仏花はお墓のほうではなく、お参りをする参拝者のほうを向けるということになっています。
お供えするお花の菱形という形は、神棚や神事などに用いられるお榊の形でもみられる形からきているということのようです。
いかがでしたか?
お供えするお花からも改めて故人のことを想い、手をあわせてみるのもいいかもしれません。
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