せいぶれいえんコラム

2018/09/14
第19回「お供え物の話」

せいぶれいえんコラム 第19回「お供え物の話」

 
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。

さて、第19回となる今回は、「お供え物」についてのお話をさせていただこうかと思います。 お墓参りに欠かせないお供え物ですが、何を持っていけばいいのか悩むことはありませんか? また、お盆やお彼岸などの季節に合わせたお供え物もありますよね。 そこで、お供え物について簡単に紹介していきます。
 

お供え物について

 
お供え物は、ご先祖様を思う気持ちがあれば、基本的に何をお供えしても問題は無いそうです。
一般的には、お花や線香の他に、故人の生前好きだった食べ物や飲み物を持っていくことが多いと言われています。
以前にも書きましたが、お墓参りが済んだらお供え物は下げ、皆さんで持帰って頂きましょう。
お墓にベンチが設置されていたり、休憩所があるようでしたらそこで頂くのもOKです。
故人の思い出話や、ご先祖様に感謝をしながら頂きます。

一度お墓でお供えしたお供え物や花を持ち帰った後、再度仏壇に上げるのは好ましくないようです。
ご先祖様に一度お供えした物を、仏様お供えするのは失礼にあたると考えられているそう。
やはり、お下がりとして皆さんで頂くのが一番ですね。
もし、持ち帰るのに気がひける場合は、ご先祖様に差し上げた後、
お寺へのご供養としてお渡しできるような形でお供え物を用意するという方法もあります。
 

お盆のお供えについて

 
お盆は、家にご先祖様を迎え入れる準備をしているので、お墓参りに関しては、普段と同じものでも良いようです。
遠方から帰省する場合は、住んでいる土地の名物や銘菓もオススメです。
 

お彼岸のお供えについて

 
お彼岸にはぼたもちやおはぎをお供えしますよね。
ぼたもちとおはぎの違いについてご存知ですか。

・春のお彼岸→ぼたもち
・秋のお彼岸→おはぎ

ぼたもちは、春の花である「牡丹」にみたてられています。形も牡丹に似た丸く大きな形が特徴です。
おはぎは、秋の花である「萩」にみたてられています。形も萩に似せて小ぶりの俵型です。

ちなみにおはぎとぼたもちの違いは、あんこの違いです。

ぼたもち→こしあん
おはぎ→つぶあん

起源は江戸時代までさかのぼると言われており、原料である小豆は漢方薬として中国から日本へ渡ってきたそうです。
小豆は種まきが4月~6月、収穫が9月~11月です。
秋のお彼岸は9月なので、収穫したての小豆でおはぎを作ります。収穫したての小豆は皮まで柔らかいのでつぶあんとしておはぎで頂きました。
春のお彼岸では、秋に収穫した小豆を保存しておいて使うため皮が硬くなっており、皮を除いてこしあんとしてぼたもちを作っていました。

小豆の赤色には魔除けの効果があると言われ、邪気を払う食べ物としてご先祖様への供養に使われていたそうです。
 

桃

バックナンバー

アーカイブ

カテゴリ