せいぶれいえんコラム
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
さて、第11回となる今回は、「お盆」についてのお話をさせていただこうかと思います。
お盆は、日本にはなくてはならない年間行事のひとつです。
8月13日~8月16日、この期間は亡くなった方が天国から、地上に戻ってくるとされています。
私たちのなかに根強く残る「お盆」の風習ですが、「お盆」はなぜその名前がついたのでしょう。
お盆は、本来「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。
盂蘭盆会は、古代インド語である梵語(ぼんご)の「ウランナバ」の音訳で、「逆さづり」という意味があります。
盂蘭盆会は「逆さに吊るされるような苦しみを除く」という意味の行事です。
これが「お盆」の語源になります。
「ではなぜお盆は「逆さに吊るされるような苦しみを除く」という意味の行事になったのでしょうか。
それは、今から2400年程前に遡ります。
お釈迦様の弟子である目連尊者(もくれんそんじゃ)は、亡くなった母親がが餓鬼道(食べることも、飲むことも出来ない、飢えに苦しむ世界)に落ち、逆さ吊りにされて苦しんでいると知りました。
そこでお釈迦様に相談すると、「夏の修行が終った7月15日に僧侶を招き、多くの供物をささげて供養すれば母を救うことが出来るであろう」と言われました。
目連尊者はお釈迦様の教え通り供養したところ、たちどころに母は救われたという事から、地獄に落ちた先祖を救うために、お盆が営まれるようになったそうです。
それ以来7月15日(旧暦)は、先祖に感謝し、供養をつむ重要な日となりました。
先祖を迎えるために私たちは、精霊棚(しょうりょうたな)を準備します。
精霊棚とは先祖の精霊を迎えるために用意する棚のことです。
位牌(いはい)を安置し、季節の野菜・果物などをお供えします。
精霊棚は地域ごとに様々な形があります。
精霊棚に置かれる様々な供物の中で、よく見かけるのは「精霊馬」(しょうりょううま)です。
キュウリとナスに割り箸を差し馬や牛に見立てて飾ります。
キュウリは馬として天国から早く家に戻ってこれるように、牛は天国に帰るのがゆっくりになるようにという意味があります。
また、牛は供物を運んでもらうという意味が込められています。
他にも供物にはひとつひとつ意味があり、代表的なものを紹介します。
ほおずき…先祖が迎え火や提灯のあかりを頼りに戻ってくると言われているので、提灯に見たてて飾ります
そうめん…先祖が天国へ帰る際に、お土産を背負う紐になります。
水の子…たくさんの霊をお迎えするときに、全ての霊に食べ物がいきわたるようにという意味があります。
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