せいぶれいえんコラム
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
さて、第六回となる今回は、「線香」についてのお話をさせていただこうかと思います。
線香とは、仏事の際に、仏前で焚かれる線のように細いお香のことを指します。
白檀(びゃくだん)、丁子(ちょうじ)などの香料を、松脂などで固めて作った匂い線香と、杉の葉を乾燥させて粉末にして、ノリで練って作った杉線香の2種類があります。
線香は、邪気を払い、仏前を清めるもので、心を落ち着かせて先祖供養をする際に必要なものです。部屋の隅々を満たす香りは、仏の教えが平等であることを象徴しているといいます。
線香の作法は、右手で取ってろうそくで点火し、左手であおいで火を消します。
線香を香炉に入れる際には、立てる、寝かす、使う線香の本数などが宗派によって違います。
気密性がある現代の住居では、室内で焚く線香の香りや、煙の量を加減した線香に人気が集まっており、中には、はちみつやいちごの香りがついた、ルームインセンスとしての線香も販売されています。また、電源につなげると、先が明るく光る電気線香も登場し、火の元の始末や掃除の必要がない事で好評です。線香を持ち歩くためのケースなども市販されています。
豊富な種類が市場に出回る線香の中から、お気に入りの香りを見つけて、墓参りなどに持参するのもよいでしょう。
線香は、仏教においては仏様の食べ物だと言われています。
亡くなった後、仏様が線香を食べることによって来世に向けての旅をしていくという意味がこめられています。なので、来世に向かう「四十九日」まで線香を絶やさないということが言い伝えられてきました。その意味を知らずにやっているという人も多いかもしれませんが、それにはきちんとした意味合いが込められています。
現代では、火事などの恐れもあり24時間絶やさないのではなく、朝晩だけ上げるなどの場合が多いようです。
また、線香にはもう1つ実用的な意味合いも込められています。それが臭い消しという役割です。昔は家の中で亡くなることも多かったので、その時の死臭を消すために使われていたことが始まりとも言われています。
いずれの理由にせよ、葬儀の際やその後、お墓参りの時などに線香を上げることで死者への弔いをすることが出来ます。
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