せいぶれいえんコラム

2018/09/14
第36回「秋のお彼岸について」

せいぶれいえんコラム 第36回「秋のお彼岸について」

 
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
お盆も終わり9月も近づくとずいぶん過ごしやすい日も増えてきました。
9月と言えば秋のお彼岸です。今回はこの秋のお彼岸についてお話させていただきたいと思います。
 

秋のお彼岸

 
3月の春分の日を中日(ちゅうにち)とした7日間の春のお彼岸と対称的に、9月の秋分の日を中日とした7日間を秋のお彼岸といいます。
ともに毎年いつということは決まっておらず、国立天文台や国によって翌年の春分の日、秋分の日が発表されています。
春分、秋分は一般的に昼と夜の長さが同じになる日と言われていますが、最近では祝日が連休に なるような暦の組み立てなどから、春分の日、秋分の日はこうした実際の春分、秋分とは少しずれた 「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」日としての意味合いで受け取ったほうがよいでしょう。
例年の春分の日、秋分の日はそれぞれ3月20日頃、9月23日頃です。
今年、2017年の秋分の日は9月23日土曜日です。この23日を中日としますので、今年の秋のお彼岸は 9月20日の水曜日から9月26日までとなっています。
 

お彼岸の7日間の意味

 
お彼岸の考え方は浄土三部経ならびに阿弥陀如来や阿弥陀仏を主として奉じる大乗仏教の教派である浄土教(じょうどきょう)の思想にもとづいています。
浄土教は名称は似ていますが、浄土宗や浄土真宗とは異なるものです。
仏教の考えである極楽浄土(あの世)が西にあるとする考えから、太陽が真西に沈む日、つまり昼と夜の時間が同じ日である春分、秋分をお彼岸の中日(ちゅうにち)とし、ご先祖様の供養の ためにお墓参りをするということになるわけです。
春分、秋分の日は中日(ちゅうにち)としてこのような意味が そうしたお彼岸の中日の前後である他の6日間は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を 1日に1つずつ修める日とれています。
そして最初の日を彼岸入り、最後の日を彼岸明けといいます。
 

お彼岸のお供えもの

 
お彼岸のお墓参りには主に供花(仏花)とお萩(おはぎ)を用意するのが一般的です。
お彼岸にお供えするお花は白、黄色、紫など明るい色がよいでしょう。秋の時期であればりんどうなどがあっていそうです。
おはぎは小豆からつくられていますが、その赤い色から魔よけの意味があるとされています。
また、昔は高級品とされていた砂糖を使っていることから大事な日に大切な人にふるまうものとしての意味があることからお彼岸のお供えものとされているようです。
 

彼岸会

 
お寺が管理するような墓地の場合、この時期は彼岸会(ひがんえ)が行われているところもあります。
お墓参りとともに彼岸会へ参加しご先祖をしのぶのもいいのではないでしょうか。

いかがでしたか?今回は春のお彼岸とともにしっかりとしたお墓参りをしたい秋のお彼岸についてお話させていただきました。
四季の移り変わりとともにご先祖様を想う機会として大切にしたいですね。
 

萩

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