せいぶれいえんコラム

2018/09/14
第8回「粗供養の話」

せいぶれいえんコラム 第8回「粗供養の話」

 
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。

さて、第八回となる今回は、「粗供養」についてのお話をさせていただこうかと思います。
 

粗供養について

 
粗供養とは、葬儀や法要の際に供養を頂いた事に対して、お返しをするための粗品を贈ることを指します。特に関西地方で多く使われる言葉です。東日本では「志」という言葉を用いることも多くあります。
それ以外の西日本では、香典返しも「粗供養」としてお渡しする地域も多いようです。
いずれにしても厳格に決められている訳ではないので、「志」の表書きと、掛け紙の下部に葬家の苗字を記入すれば良いでしょう。
通夜、葬儀、法要などの際には、主に返礼品のかけ紙の表書きの献辞として使われます。
一般的に会葬礼状に添えて渡し、ハンカチやお茶、海苔などを粗供養として会葬礼品にします。 粗供養の相場としては、500円~1000円程度の物で持ち運びしやすいものが相応しいです。
 

粗供養と祖供養の違い

 
「粗供養」を「祖供養」と書いてしまうことがありますが、これは間違いです。一見すると、先祖の「祖」ということで 正しいように思われますが、粗品と同じように謙遜の意味で「粗」という字を使いますので注意して使われることをおすすめします。
意味合いとしては、供養へのお返しの粗品として「粗供養」と記載します。
 

粗供養の現状

 
粗供養は当日返しとして、同じ品物を参列された人に渡すことが増えてきています。
いただいた香典の金額はその場ではわからないので、高額の香典をいただいた場合には、後日改めてまたお礼をするという方法が多く用いられるからです。
また、葬儀の当日に渡すことで、四十九日の香典返しを省略し、もれなく参列者の全員が香典返しの品物を受け取り、発送の手間を省くという点から、取り入れられています。
関西では、四十九日の忌明けに贈る香典返しは、満中陰志という言葉を使います。
それ以降の法事の際には、一周忌粗供養、三回忌粗供養というように、粗供養という言葉を使用するのが一般的です。
四十九日の法要の段取りそのものを、通夜葬儀の際に利用した葬儀会社に一括して任せるケースも少なくないようです。粗供養品一つといえど、やはり故人が生前お世話になった方々へのお礼の気持ちを持って選びたいものですね。 
 

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