せいぶれいえんコラム

2019/03/22
第55回「お線香の供え方」

 

こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
今回はお線香の供え方についてお話します。

 

 

【お線香の意味】

 

お墓でお線香をお供えする意味としては、故人の食べ物やお線香の煙や香りによって場を清める
などがあるとされています。

 

 

【香炉のかたち】

 

お墓にお線香をお供えする場所としては、お墓の正面にある棹石(さおいし)の手前にある香炉に
お供えします。
香炉の形としては花立と一体になったものや屋根付きのもの、くりぬいた形のもの、扉がついたものなど
あります。
お供えの仕方にも、立ててお供えする形のもので左右に1つずつ立てる場所があるもの、
中央に1つ立てる場所があるもの、寝かせてお供えする香炉皿のものなどさまざまな形があります。
宗派によってどの形が使われているということはあまりないようですが、お線香のお供えの仕方から
浄土真宗では寝せてお供えする香炉皿のかたちのものが使われることがあるようです。

 

 

【お線香の火の消し方】

 

お線香に火を消す場合、お線香自体を振る、または手で仰いで火を消し煙だけが出る形にします。
息を吹きかけることは穢れるとされているのでやらないほうがよいとされます。
お線香に束で火をつける場合、束ねている帯は外して使います。

 

 

【お線香を折る風習】

 

お線香を折ってお供えするとそのままの長さでお供えすることがあると思いますが、基本的に
立ててお供えする形の場合はそのままの長さでお供えします。
寝せてお供えする浄土真宗では2本に折ってお供えしますが、香炉の大きさによっては3本に折って
お供えすることもあります。

 

 

【お線香の本数】

 

お供えするお線香の本数は宗派ごとの作法があるようです。
それぞれ
・日蓮宗、曹洞宗、臨済宗などは1本
・天台宗、真言宗、浄土宗などは1~3本
・浄土真宗は1本を折って寝線香
浄土宗も寝線香でお供えする場合もあります。
また、束でお供えする、半束ずつお供えする、といったお供えの仕方をする場合もあります。
お寺などでのお供えの仕方としてこうしたかたちをする場合もよくみられます。

 

 

 

お線香の清らかな香りを感じると心も清められたような気持ちになりますね。
4月も近づき春の陽気も気持ちよくなってきました。日ごろの感謝の気持ちをご先祖様に報告しに
お墓参りへ出かけてみてはいかがでしょうか。

 

 

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