せいぶれいえんコラム 第59回「神道のお墓について」

⻄部霊苑だより

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せいぶれいえんコラム 第59回「神道のお墓について」

2019.08.06

 

こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
今回は神道のお墓についお話します。

 

 

【神道お墓はどこに建立できるのか】

 

神道では死を穢れととらえるため、神社などの境内にお墓があることはあまり見られません。
もちろんまったくないわけではなく、神社に納骨堂が併設されているケースもあります。
多くの場合、宗旨・宗派不問とする公営、民間の霊園や古くからある地域の墓地に仏教式のお墓とともに建立されます。

 

 

【神道お墓の形】

 

神道のお墓は大きく、見た目の形が仏教のお墓とあまり変わらないものと、見た目の形状に特徴があるものがあります。
神道のお墓の特徴的な形は、『兜巾型(ときんがた)』と言われます。

お墓の一番上にある棹石の先が四角推にとがった形をしています。

これは日本神話にある三種の神器、『草薙剣(くさなぎのつるぎ)・八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)』の一つ、『草薙剣=天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)』を模しています。
横に置かれるお墓に納められたご先祖様の名前建てられる『霊標(れいひょう)』も棹石に合わせ上がとがっている場合もあります。
その他には香炉がないという特徴があります。香炉は仏教式のお墓のお線香をお供えするためのものであるため、神道のお墓にはないのです。
またお供えものを置く台も八足台と呼ばれる白木で作られた八本脚のものが用いられます。

 

 

 

 

【お墓に掘られる文字】

 

棹石に掘られる文字も異なっています。仏教式の場合、『~家之墓』や『南無妙法蓮華経』といったお題目が掘られることが一般的ですが、神道のお墓の場合、『~家奥津城』と掘られます。

奥津城は『おくつき』と読みます。
また霊標などに掘られるご先祖様の名前も、仏教式の場合戒名が用いられますが、神道の場合生前の名前の後ろに年齢や性別ごとに異なる『称名(たたえな)』と『命(みこと)』という文字を足したものが用いられます。
老年の男性では『「生前の名前」老叟命(ろうとう みこと)』、老年の女性の場合、『「生前の名前」大刀自命(おおとじ みこと)』となります。
お墓の形状が仏教のものと変わらない場合でもこのようにお墓に掘られた文字で神道のお墓であることが見分けられるかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

【神道のお墓参りの作法】

 

お墓参りの作法についても異なる部分があります。
神道のお墓では仏花ではなく榊をお供えし、お線香はお供えしません。

その他供物としてお米やお酒、塩といった『神饌(しんせん)』をお供えします。
お墓の前では数珠は用いず『二礼二拍一礼』で礼拝します。

 

 

 

いかがでしたか、このように仏教式のお墓と同じく神道の方のお墓も霊園や墓地などに建立することが出来ます。
神道の方のお墓へお参りする際などのご参考になればと思います。