せいぶれいえんコラム 第47回「長崎のお盆行事」

⻄部霊苑だより

NEWS

せいぶれいえんコラム 第47回「長崎のお盆行事」

2018.09.14

せいぶれいえんコラム 第47回「長崎のお盆行事」

 

こんにちは、西部霊苑です。お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。お盆には地方ごとに独特のお盆飾りや風習がみられます。今回はそうした長崎や他の地方独特の「お盆行事」についてお話します。

 

長崎のお盆

 

長崎のお墓では他の地域と同じように初盆の場合は盆提灯が灯されます。
合わせてお墓の前で家族で花火をする独特な風習もあります。
花火は初盆でなくても行われます。
長崎市内では初盆に盆提灯や造花などで飾られた精霊船をもって市内を回る精霊流しの風習もあります。
島原では精霊船の盆提灯の形が異なり切子灯篭という独特の提灯が見られます。
また、盆菓子という細工菓子を飾る風習もあります。うるち米を型で固めた口砂香(こうさこ)という飾り菓子をお供えするのも特徴です。
口砂香は他県でもお祝いの際に飾られる落雁(らくがん)に似ていますが、材料と口当たりが異なっている長崎独特の風習です。
これらは長崎が昔から中国と交流の深い土地柄であることの影響です。

 

長崎のお盆

 

そのほか全国ではお盆にその地方ごとの風習がみられます。

・迎え火、送り火
迎え火はお盆に戻ってくる先祖が迷わず戻ってこれるようにと8月13日の夕方もしくは地域によっては前日の12日に 目印として火を焚く風習で全国各地でみられます。 同じく送り火はお盆に戻ってきた霊を送り出すために8月16日の夕方もしくは地域によっては前日の15日に火を焚きます。

・精霊棚
お盆に先祖の霊を迎えるために飾り付けを行う棚のことで全国で行われますが、飾り付けの中身は地域や宗派によってさまざまです。

・精霊馬(しょうりょううま)
なすときゅうりで作る馬を精霊馬、牛のかたちのものを精霊牛といいます。
足の速い馬によって先祖の霊が家に帰ってくるように、また足の遅い牛によって長くとどまってもらえるようにという願いが込められています。
主に東日本の風習で西日本ではあまり行われていないようです。

・盆踊り
全国的にみられる風習で、夏祭りなどと合わせて行われることがおおいようです。

・灯篭流し
大きな川などに灯篭やお盆のお供えものを流す行事で、京都府の嵐山灯篭流しや福井県の永平寺大燈籠ながし、広島県のピースメッセージとうろう流しなど全国各地で行われています。

・精霊船
佐賀・熊本の一部でも長崎と同じく精霊船を用いた精霊流しがあります。

・施餓鬼
静岡などで行われている風習で、生前の行いにより亡者の世界に落とされた魂や無縁仏に供物を施すことにより徳をつむという法要行事です。
宗派によっては施食会と呼ばれています。

・エイサー
沖縄のお盆行事はエイサーと呼ばれています。
祖先の霊を送迎するため、若者たちが歌と囃子に合わせ、踊りながら地区の道を練り歩く形で行われます。
八重山諸島のアンガマという、祖先を表わすウシュマイ役を演じる老人と老婆の仮面を付けた二人を先頭に踊り手らが従い、家々を訪ねて語りや歌、踊りを披露する風習があります。

地方によってさまざまなお盆の風習がありますが、いずれもお盆にご先祖様の霊を想いともに過ごす気持ちの表れです。
今年も大切なお盆の期間、ご先祖さまに感謝の気持ちを持って過ごしましょう。
 

 朝顔