せいぶれいえんコラム

2018/09/14
第14回「祥月命日の話」

せいぶれいえんコラム 第14回「祥月命日の話」

 
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。

さて、第14回となる今回は、「祥月命日」についてのお話をさせていただこうかと思います。
 

祥月命日とは

 
故人の亡くなった日を命日(めいにち)と呼びます。
命日には、祥月命日と月命日の二種類あり、
祥月命日は、亡くなった月日と同じ日のことを指します。
そして、月命日は、毎月の亡くなった日付のことを指します。

例えば、10月15日に亡くなった方は、
祥月命日…10月15日
月命日…毎月15日 となります。
 

祥月命日の由来

 
祥月命日の「祥」とはどこから来たのでしょう。
中国の「礼記」という古い書物によると、親が亡くなって十三月目の祭を「小祥」、二十五月目の祭を「大祥」、それ以降の月忌を「祥」と言ったそうです。
「祥」という字は「おめでたい、よろこび」という意味があり、凶服(喪服)が去って吉服(おめでたい席で着る服)になるという意味で付けられており、それが日本に伝来したと言われています。
 

祥月命日には何をするの?

 
故人にとって、祥月命日とは、仏様になってからの「誕生日」とも言われていますので、祥月命日は毎月の月命日より丁寧にお参りしましょう。

故人が亡くなって丸1年目の祥月命日が「一周忌」です。
2年目が「三回忌」、6年目が「七回忌」…と祥月命日が年忌法要になります。
年忌法要では、参列者が集まり易いように休日などを利用して行われることが多いため、祥月命日ぴったりに行わなければならないという決まりはありません。
しかし、祥月命日より前倒しすることはあっても、遅れて法要することは避けられているようです。これは、「故人の亡くなった日をを忘れていたのではないか。」と言われることを避けるためや、「故人を優先して考える」など諸説言われています。

年忌法要では、自宅に僧侶を招くか、菩提寺に赴きます。
僧侶に読経して頂き、お焼香をします。
その後、お説教を拝聴し、参加者の皆さんで会食をする。
というのが一般的な流れになっているようです。
「一周忌」は親族だけでなく、お世話になった方や友人なども呼びます。
「三回忌」以降は、親族を中心に身内で行います。

会食は、お齋(おとき)と呼ばれ、自宅やお寺の一室、または、レストランやホテルなどで行います。
以前は精進料理が良いとされていましたが、現在は、特に気にしなくても良いようです。
しかし、鯛などのおめでたい料理は避けたいので、お店に予約する際は、「法事の集まりです。」と伝えておくことが大切です。
故人を思い出し、昔話などをして穏やかに過ごしましょう。

また、年忌法要だけでなく、仏壇やお墓を綺麗にして、 故人の好きなものやお花をお供えすることも大切です。

祥月命日には、故人を偲び、冥福を祈りましょう。
 

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